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１.数字で見る2022年のレンタルスペース市場

２.2023年はどうなるのか

３.競争力を高めるために

１.数字で見る2022年のレンタルスペース市場

まずは数値的な分析をしていきます。弊社では年間で物件数が増えているため比較する数字は”全体の売上”ではなく”全体の売上÷物件数”で算出する1スペースあたりの売上（以下「1SP売上）」としています。

2022年は年間をとおして1SP売上は前年比（2021年比）で−14％となりました。前年比でプラスになったのは10月〜12月の3ヶ月のみで、2022年は年明けから長く苦しい状況がつづきました。

1SP売上が低迷した原因

市場環境・・・2021年に小部屋が大量供給され需要と供給のバランスが悪くなった

コロナ感染へ配慮する傾向が強かった2021年は実はレンタルスペースの特需期間でした。飲食店での集まりを避け、小部屋（30㎡以下）のスペースに少人数で集まり時間を過ごす利用が増えたため2021年の1SP売上は過去最高水準だったのです。

内部要因・・・㎡が小さい取扱スペースの増加

上記の市場環境が影響し2021年に30㎡以下のスペースが急増。2022年になって特需が終わり小部屋スペースの稼働率が悪化しました。

外部要因・・・コロナ感染者数と世間の意識

2021年と比較すると2022年のほうがコロナ感染者数は多いものの、世間の意識としてはwithコロナとなり、旅行や外食の動きが戻った1年でした。そのため競合市場であるカラオケ、外食、旅行などにパイを取られ、1SP売上の低下につながったと考えられます。

２.2023年はどうなるのか

ずばり2023年は2022年より1SP売上が回復します。

理由としては

１.2022年10月〜12月は3ヶ月連続して前年比プラスで市場が回復傾向である

さらに、2022年12月末時点で翌月2023年1月の先付け成約も好調。

２.2022年の売上低迷をうけ撤退する事業者が多いためスペースの供給量スピードが減速する

純粋な撤退、スモールMAによる売却の動きが活性化しています。

３.民泊市場が復調により投資資金が民泊へ流れ、スペースへの参入者が減る

４.1SP売上は低下したもののゲストの需要量は増加（プラットフォーム２社の決算参照）

つまり需要は変わらず増加し、供給は伸び率が低下するため需要と供給のバランスが良くなり1SP売上は改善すると考えられます。

３.競争力を高めるために

すでにあるスペースは備品や設備の劣化、競合スペースとの相対競争力の低下が不可避です。つまり各スペースの競争力を高める動きは2023年も当然必要になります。

１.物件現地のメンテナンス、コンテンツの更新

劣化した備品や設備の補修、交換をし、利用ニーズにあわせて利用案内を修正したりゲームや調理器具など楽しむためのコンテンツを入れ替えたり追加したりすることで競争力を高めることができます。

２.自己集客力の強化

2022年6月からスペースマーケット社がプロモーションリンクの仕組みを導入しました。ホスト自身が自己集客できれば強力な競争力になります。リピート顧客の獲得、SNSで新規顧客を獲得できるようにしましょう。

弊社でも2022年6月から各種SNSの立ち上げ、広告運用を開始し、半年で600万円以上を広告費として投下して自己集客に取り組んできました。LINEの登録者数1万人、Instagramのﾌｫﾛﾜｰ5千人、プロモーションリンク経由の成約が2000万円以上と半年にしては上出来の成果でした。このあたりの話は別で記事にしたいと思いますが2023年も継続して取り組んでいきたいと思います。

以上、2022年の振り返りと2023年の市場動向予測になります。

2023年もスペースモールをよろしくお願いいたします！

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